2010/01/22 06:38 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、今後はインフレにフォーカス
一昨日、RBAの理事Graham Kraehe氏は、講演会を行い、以下のようにコメントしています。
(1)オーストラリアのインフレーションは、熟練労働者に対する需要が旺盛なことと(人口増に伴う)住宅不足から起こりそうである。
(2)昨年末のRBAによる3度の公定歩合引き上げは、これらからくるインフレーション懸念とはほとんど関係ない(一連の公定歩合の引き上げは、世界的な金融危機を受けて景気を刺激するために行った超低金利政策を修正したものであって、今後はインフレ要因で更に公定歩合を上げる可能性を示唆しています)。
(3)現在の金融政策は中立にかなり近くなっている。
(4)私は中国の経済成長を確信しており、また、そのことがオーストラリア経済に前向きのインパクトを与えるであろう。
Graham Kraehe氏のコメントは、先日発表されて雇用統計の強さと、来週に発表される4半期ごとのインフレ率の“発表前”にされたものであり、一部のエコノミストは「これで来月の公定歩合の上げは決定的になった。」とコメントしています。
また、RBAは、最近になって第4四半期の経済成長の見通しをこれまでの2.25%から3.25%の経済成長に上方修正しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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