2010/08/05 05:09 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、6月の貿易収支は大幅に黒字
昨日、ABS(Australian Bureau of Statistics: オーストラリア統計局)は、6月の豪の貿易収支を発表し「5月のAUD1.83bnの黒字から、6月はAUD3.42bnの黒字に増えた」と述べました(エコノミストの予想はAUD1.9bnの黒字でした)。
内訳としては、金額ベースで輸出が7%増加し、輸入は2%増加しました。 特に、数量ベースで鉄鉱石や銅の輸出が5月から6月にかけて23%増加し、また石炭は15%増加しています。
今回の貿易収支の大幅黒字について、エコノミストの間では「有利な価格交渉(今年に入って大幅な値上げをした事)と、世界経済の回復に伴って需要が増加した事に拠る要因が大きい」と指摘し、一部にインフレ懸念を指摘するエコノミストもいますが、それはあくまで少数で、大半のエコノミストは、「労働市場に逼迫感が出てくるまでは、物価が緩やかな上昇に留まるであろう」と考えているようです。
UBSのチーフエコノミストScott Haslem,氏は、「低いインフレ率と国内の小売りや住宅価格の落ち着いた動きを考えると、RBAは、今後、4−5カ月は政策金利を現在の水準で維持するであろう。しかしそれ以上の長期に亘って留まる事はないであろう。」と 将来的にはRBAの政策金利引き上げの可能性を指摘しています。
また、この日、同統計局が発表した第2四半期の主要都市の住宅価格は「第1四半期に比べて3.1%増加した」と発表されました(昨日の民間の調査機関では6月の住宅価格では17カ月ぶりに下落に転じた発表されていました)。その結果、1年前にくらべて18.4%も住宅価格は上昇した事になります。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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