2011/08/03 05:39 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、RBAは政策金利据え置き
昨日、RBAは定例理事会で現在の政策金利を据え置くことを決定しました。 理事会後のRBA総裁Glenn Stevens氏の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) 現在の適切な政策金利は、インフレを抑制する事に対してやや不十分さがあるものの、ヨーロッパやアメリカ経済に不透明さがある為、据え置くこととした。
(2) 今日の理事会において、最近のインフレ率(2011年第2四半期の消費者物価指数がプラス0.8%)は、将来、更なる金融引き締めが不可欠であるとの意見が出された。
(3) 今日の理事会では、世界の金融市場の不透明さと国内の消費者物価指数の高さを勘案したうえで据え置くことを決定した。 従って、今後も両者の動向を注視し、政策決定に反映していく。
今日の声明の中で、RBAは再びインフレ動向に警戒的になったことを明らかにしました。
その一方で、今日にも政策金利の引き上げがあるかも知れないと見込んでいた為替市場では、発表前には1.0980ドル近辺で取引されていた豪ドルは、1.09ドル台前半まで値を下げています。
また、この日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した6月の建築着工件数は、5月対比3%下落しました。 事前の市場関係者の予想は、景気の回復を見込んでプラス3%と予想していましたが、この日の数字で、改めて消費者の住宅に対する需要が現在の政策金利の高さから減退していることを裏付けた形になっています。
UBSのオーストラリア担当のチーフエコノミストScott Haslem氏は「今日のデータは、今後も建築業界は厳しい状況が続くことを示している。 この3カ月間で建築許可件数が11%も下落していることからもその厳しさが窺える」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
One comment on “豪、RBAは政策金利据え置き”
コメントを書く
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
CNNだったか・・
豪州は・・鉱山業は好調だが・・
町では商品が売れない・・
セールの看板の店店・・・