2011/02/02 05:38 | 昨日の出来事から | コメント(2)
豪、RBAは政策金利据え置き
昨日、今年に入って初めてのRBA理事会が開かれ、現在の政策金利4.75%を据え置くことを決定しました。
理事会後のGlenn StevensRBA総裁の主なコメントは以下の通りです。
(1)今年に入ってのクイーンズランド州、及びヴィクトリア州の洪水の影響は、目先的には景気の足を引っ張るが、 かといって、その一方で、復興需要が中期的にインフレを進行させるほどでもないようである。
(2)インフレは、来年にかけても中期的な目標の範囲内に収まるであろう。 ちなみに2010年にコアインフレは2.25%であり、過去10年間で最も低い水準に留まっている。
(3)この背景には、為替の豪ドル高に拠る処が大きく、賃金の上昇や、公共料金の上昇分を相殺する形になっている。
(4)過去の自然災害の影響は、目先的に物価が上昇し、あるいは一時的に景気が低下する事もあるが、中央銀行としては、中期的な景気動向とインフレ動向を見ている。
これを受けて、市場関係者は、RBAは当分(2−3カ月)の期間、現在の政策金利を維持する事を表明したと受け止められています。 豪ドルは、(1)当面は金利の変更はないものの中期的には引き続き引き締め期待が残っている、(2)オイルを始め資源価格が上昇している、(3)中国の景気指標が改善した、事を背景に上昇して(買われて)います。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
2 comments on “豪、RBAは政策金利据え置き”
コメントを書く
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
大きなサイクロンが近づいてきているということでしょうが大丈夫でしょうか?
ご心配いただき、ありがとうございます。
今回ハリケーンYasi(ヤシ)は、カテゴリー4とも5ともいわれ、かつてアメリカを襲ったハリケーン カトリーナに匹敵するといわれています。 あと3−4時間で北クイーンズランドのケアンズ近辺に上陸するとのことです。
中心の気圧は930ヘクトパスカル、最大風速は時速280km(秒速77m)、波の高さは7mの大しけです。
幸い、私のいるブリスベンは台風から1000km以上離れており、直接の影響はありませんが、それでも、海からの暖かい空気が入り込んで非常に蒸し暑く、時折、にわか雨が、ザーッと降っています。
(2月2日20:25現在)