2010/01/08 06:31 | 昨日の出来事から | コメント(1)
財務相の口先介入
では、どういう時に反応して、どういう時に反応しないのでしょうか?
これは、私個人の考えですが、テクニカル的に円高になりそうな局面でそのような発言が出てくると反応しやすく、そうでない時には殆ど反応しないように思います。 つまり市場内部の向いているエネルギーと要人の発言が一致した時、要人の発言をきっかけにして為替は動くのではないでしょうか。
ところで、2009年9月に鳩山内閣が発足し、藤井財務相が就任時に「円高が望ましい」と発言して、一気に円高になり、財務相が慌てて発言を訂正しましたが、あの時は政権発足時から円高ムードが盛り上がっていたところでの発言でしたので、これをきっかけに市場が反応しました。
一方で、昨日就任した管財務相は「もう少し円安が望ましい」と発言し、円は1円以上売られました。今回もテクニカル的にはドル高基調の中での発言でしたので、マーケットは素直に反応しています(テクニカル的にはドルは更に買われてもいい地合いにあるように思えます)。
それはさておき、これら二人の財務相発言を通じてわかったことですが、この政権が如何に一貫性のない政権であるかをも露呈しました。僅か3ヶ月で、「円高が望ましい」と言えば、今度は「もう少し円安がいい」と言ってみる。 一体、政権として為替に対してどう考えているのかわかりません。 言葉の重みがなさすぎます。
他の例として、普天間基地問題で首相が、オバマ大統領に「Trust me!」 と非常に重い言葉を言っても、これに応えきれていない有様です。こんな調子でやっていると、そのうち何を言っても誰からも相手にされなくなり、最後は相手国やマーケットから大きなしっぺ返しを受けるのが歴史の教えるところです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “財務相の口先介入”
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国際的なプレイボーイに
『男らしい、
と世界共通で感じさせるのは・・』
と尋ねた、昔・・。
野心があった。
いつも金髪美人が傅く彼に羨望・・更なる羨望、刻苦勉励したかった。
『黙っている事だ』
と即座に答え・・即座に悟った、落第した・・
財務大臣になったその夜に口先三寸・・したいだろうな。
どれ程大物になったか確かめる・・男子の本懐であります。辞任した時どれ程、株価が下がるのか・・揚がるのか・・それは考えない。まして蓋が閉じて・・冗談じゃない・・であります。
だから
首相は歌い・・幹事長は沈黙する・・特捜は歌い・・幹事長は沈黙する・・