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2010/07/23 06:49  | 昨日の出来事から |  コメント(1)

過去の大型IPOに見る大手中国銀行の躍進


おはようございます。

先週号の英経済差雑誌エコノミストに2010年前半までの時点で過去の大型IPOの金額を比較した記事がありましたのでご紹介いします。

これまでのIPOの最大のものは、今年になって行われた中国農業銀行のUSD22.1bnのIPOです。 第2位は、やはり2006年の中国のICBCの約22bnで、一位、2位を中国の銀行が独占しました。 第3位には2008年のアメリカのVISAのUSD20bnが続き、 第4位に1998年の日本のNTT DoCoMoのUSD18bnとなります、 それ以降は1999年のイタリアの通信会社EnelのUSD17bn、そして1996年のドイツの通信会社ドイチェ テレコムのUSD13bnが来ます。それ以降に、再び中国のBank of ChinaのUSD1.1bn(2006年)、そして今年話題になった日本の第一生命のUSD約1.1bn(8位)となります。

こうしてみますと、過去15年間の大型IPOでは、金融機関と通信関係が多い事に気付きます。 特に中国金融機関のIPOは、トップ12の内4件と、全体の3分の1を占めています。

大手中国銀行の主要ポストは中国共産党から派遣され、その経営権は実質国有化であり、外国の介入を厳しく制限しておきながら、一方で、必要な資金はしっかり外国から調達するしたたかさに感心するばかりです。 その一方で、英雑誌エコノミストによれば、彼らの財務基盤は1980年代の日本の銀行よりも健全であるとしています(理由としては、経済が成長しているプロセスの中で不良債権の比率が比較的低く抑えられている事、そして1997年のアジアショックの後に国が定期的に資本を補強している為)。

英経済雑誌エコノミストは、中国政府が今後も数年に一度の割合で大手中国銀行に対する資本を補強し続ける事が出来るのかどうかを疑問視し、更に銀行体質をより資本主義的なもの(市場原理に従ったもの)に向けた改革が始まったばかりあると言いつつ、暗にこうした改革(政治的には共産主義を堅持しつつ経済的には資本主義を推進する事)にも疑問を投げかけています。

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One comment on “過去の大型IPOに見る大手中国銀行の躍進
  1. ぺルドン より
    大手・・

    西洋人は・・論理的に・・分析・・
    成程
    その矛盾が・・気になる・・

    我等は・・情緒的に・・包括・・
    共産主義を・・王朝・・と解する・・
    文化的・・歴史的・・
    何の矛盾もない・・

    そんな大金・・貸してええの・??・・となる・・

    中国の絹・・磁器・・に魅了された・・歴史・・西洋人は・・アヘン戦争を・・中国が忘れていない事を・・忘れている・・・

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