2010/07/21 06:00 | 昨日の出来事から | コメント(2)
豪ではRBA総裁講演、 そして7月22日−7月23日はユーロに注目!
昨日、RBA総裁Glenn Stevens氏は、シドニーで開かれたランチ講演で、「来る8月3日の理事会では経済について議論をし、我々は、我々の与えられた仕事をするだけある」とコメントし、今回の定例理事会で、8月21日の選挙に配慮することない事を改めて強調しました。
一部の市場関係者の中には、今回、新しく出来たジュリア ギラード政権を援護する観点から、政策金利は据え置かれるのではないかとの見通しがある事に対して、RBAとしては政治要因は考えず、経済実態に則して政策金利を決定する従来の姿勢を強調したものと思われます(当たり前と言えば当たり前の話)。彼のこうした考えを裏付ける話として、彼は2007年にRBA総裁になった直後に、その時の総裁選挙でケビン ラッド政権が出来たばかりにも関わらず政策金利を引き上げており、RBAの独立性に特に力を入れている事が窺えます。
さて、7月22日―23日は、ユーロの動きに注目です。 と言いますのも、この日にユーロ加盟国の91主要銀行(そのうちスペインの27銀行、ギリシャの6銀行を含みます)のEU中銀によるストレス テスト(例えばGDPが急落した場合やクレジットマーケットが暴落した場合などの悪いシナリオが起こった時にどの程度、銀行の損失が増えるかのケース スタディ)の結果が発表されます。この内容によっては、再びヨーロッパの主要銀行の不良債権問題が再浮上する可能性があり、これまでのユーロの自律反発基調が大きく変わる事も考えられますので、注意を払う必要があります。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
2 comments on “豪ではRBA総裁講演、 そして7月22日−7月23日はユーロに注目!”
コメントを書く
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。
BBCの専門家討議で・・
スペインの銀行が・・帳簿価格を・・時価に直していない・・と指摘・・
危篤の患者を見守る・・雰囲気・・ストレステストは・・安楽死になるか・?
・・・
スペイン財務相発表・・
ストレステストに・・スペインの全銀行は合格した・・
これは
ストレステストの安楽死を・・意味するのでは・・・