2010/07/16 06:08 | 昨日の出来事から | コメント(1)
岡本 太郎 「明日の神話」
今日は、相場とは関係のないお話ですみません。
今回、日本に帰ってきたら、是非見たいと考えていたのが渋谷駅にある岡本 太郎の「明日の神話」でして、 オーストラリアにいる時から楽しみにしていました。 先日(7月10日)、東京に出て来る機会があり、早速、渋谷駅に行き、JR渋谷駅と井の頭線の通路にある岡本 太郎の巨大壁画に圧倒されました。
その日は参議議員選挙投票日の前日とあって、渋谷駅前には元巨人軍監督候補の車など、選挙宣伝カーがひしめき合い、ただでさえ喧騒な渋谷駅前はいつもにも増してやかましく、うんざりしながら絵を見ていたのですが、絵の方は本当に素晴かった。 壁一面に描かれた絵は、物語的に悲しみあり、苦しみあり、そして祈りが連綿とつづられて見ていて飽きず、 見ているうちに岡本 敏子さん(岡本 太郎の養女)が書かれた岡本 太郎語録のいくつかが脳裏を横切りました。
その一つに「世間ではあれこれ言う人がいるが、本質的に大事なことや思想は、そうコロコロと変わるものではないんだ!」という言葉を思い出し、「それにしても、渋谷の街頭でワーワー言っている人や国会議員の言葉は、本当にコロコロ変わるなあ。 岡本 太郎の言葉を借りれば、彼らの言葉や考えは、本質的には大事でもなければ、ましてや思想と言うには程遠いのだろうなあ。」とぼんやり思ったのでした。
それに引き換え、その時、目の前にしていた彼の絵には、はっきりと「核兵器反対!」の強い思想が制作後50年近い時間を越えて尚、いささかの揺るぎもなく壁面一杯に広がっており、見ている私にもしっかり伝わってくるのでした。 そんな彼の立派な絵の横を足早に通り過ぎる人の多い事に不満に思ったのですが、岡本 太郎は「それでよし」としているのです。 何故ならが「芸術は、本来的にはパブリック(公の場)に溶け込んでこそ芸術だ!」としているからです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “岡本 太郎 「明日の神話」”
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太陽の塔・・ミロ・・を思う人も多い・・
明日の神話・・メキシコを想う人も多いだろう・・
芸術は・・模倣・・だとしても・・
民族には・・各々の美が・・寄り添っていて・・異質を・・受け入れるのは・・難しい・・
「芸術は、本来的にはパブリック(公の場)に溶け込んでこそ芸術だ」
それは公衆の場に・・展示ではなく・・人々に・・溶け込めるか・・否か・・では・?・・・