2012/04/18 05:46 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、4月の議事録から
昨日は、今月4月3日に開催されたRBA理事会の議事録が公開されました。 主な内容は以下の通りです。
(1) 今年に入って豪経済は予想以上に弱気足取りを辿っている。
(2) 特に、中国経済の失速に伴って、これまで豪経済の牽引役であった鉱山部門にも失速感が出始めている。 また、製造業は豪ドル高の影響で引き続き低迷している。
(3) (4月24日に発表が予定されている)2012年第1四半期のインフレ率が中期的なターゲットである3%以内に収まるようであれば、更に景気を下支えする政策が必要である(政策金利の引き下げをする必要がある)。
現在の短期金利市場では、5月に政策金利0.25%の引き下げを90%織り込んだ水準で取引されており、市場関係者も4月24日の2012年第一四半期のインフレ率が0.6%以下であれば、RBAは間違いなく政策金利を引き下げるとみています。
NAB(ナショナル オーストラリア 銀行)のチーフ マーケット エコノミストのRob Henderson氏は「RBAは、4月24日のインフレ率が0.8%以上でない限りは、政策金利の引き下げを行うであろう」とコメントしています。
その一方で、豪主要銀行の個人向け住宅ローン金利は、インター バンク金利の高止まりから、一部の銀行の中には住宅ローン金利を引き上げるとこともあり、政策金利の引き下げ効果がそのまま個人の住宅ローン金利引き下げに結びつかない状態が続いています(その事が景気の足を引っ張っています)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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