2009/12/22 07:11 | 昨日の出来事から | コメント(0)
OECD各国の国民健康保険比較
先週号の英経済雑誌エコノミストにOECD加盟国の国民健康保険サービスの比較を特集した記事がありましたので、内容の一部をご紹介します。
世界で最もGDP対比医療費の割合が高い国は、読者の皆様もご想像がつくと思われますが、アメリカで、GDP比15%以上(公的保険が 7.5%、個人の加入保険が 8%)に達し、一人当たりの医療費は7,000ドルを越えて、他の国対比ダントツです。
2位はフランスのGDP対比11%程度、そして3位にスイスの10.5%程度が続きます。ドイツ、カナダ、デンマークが10%前後に位置し、一人当たりの費用は4,000ドル程度です。 ちなみにOECD加盟国の平均はGDP比9%程度で一人当たりの費用は3,000ドルです。
平均以下の国では、イギリスがGDP比8%台で一人当たりの費用は3,000ドルです。これに続いて日本のGDP比8%程度で一人当たりの費用は2,600ドルとなっています。平均寿命は、ご存じの通り日本が世界一の長寿を誇っているにも関わらず、かかる医療費はOECD加盟国の平均以下とは立派なことです(こうした誇るべき事を知っている人が意外と少ないのではないでしょうか)。
以前、瀬戸内 寂聴さんが講演で「最近、みなさん、ちょっと長生き過ぎと違いますか?」と面白可笑しく話されていたのを思い出しましたが、少なくともこの数字から言えることは、「皆さん、さほど医療費もかからず、よくぞ長生きされました。立派ですねえ!」と褒められてもいいと思うのですが。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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