2009/12/20 16:50 | 昨日の出来事から | コメント(0)
1冊1,150円で買いますか?それとも840円で買いますか?
先日、オーストラリアで購読している英経済雑誌エコノミストを日本の本屋で、1冊1,150円で買ったのですが、ふと、オーストラリアでAUD 10.5ドルで買っていたことを思い出し、立ち止ってしまいました。
待てよ、「これは、為替をいくらに設定された価格なのか?」
オーストラリアで買う10.5ドルの雑誌は、日本円では、840円になります(1AUD=80円換算として原価770円、オーストラリアの消費税9%)。 一方、日本では1冊1,150円(原価1,095円、消費税5%)となります。
輸出するイギリスから見れば、オーストラリアには原価770円で売り、日本には1,095円で売っていることになり、日本で販売する方が325円儲かる事になります。
どうして、こんなことが起きるのか? その要因は様々(現地の印刷コスト、輸送コスト、人件費、等など)考えられますが、まず何といっても為替の要因が一番大きいはずです。この1AUD=80円の換算レートが問題なのです。
同じ雑誌を1,150円で買うか、840円で買うか?と聞かれれば、840円で買う方が得に決まっているのですが、わざわざ飛行機に乗って325円安い雑誌をオーストラリアまで買いに行くわけにはいきません。 しかし、このことからわかることがあります。
「豪ドルは明らかに円に対して安い!!」 では「どれくらい安いか?」 雑誌の値段だけから見れば3割近く安いことになります。つまり、1AUD=105円であるとき、日本で買う値段とオーストラリアで買う雑誌の値段がほぼ同じになります。 やはり、「豪ドルは、安くなったら買おう!」と日本で買った1,150円の雑誌を恨めしげに見ながら思うのでした。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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