2011/07/08 05:58 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、6月の失業率は4.9%と変わらず
昨日、発表された6月の豪の失業率は4.9%と前月と変わりませんでしたが、雇用者は23,400人増えました(新規正規雇用者数が、59,000人増加し、一方で非正規雇用者数が35,600人減っています)。事前の市場の予想は15,000人の増加でしたので、予想以上のいい数字に為替市場では豪ドルは他通貨対比買われています。
数日前にRBAが発表したコメントには、「豪の労働市場は、世界の雇用は緩やかに低下する傾向にある中、豪の労働市場は世界でも最もいいパフォーマンスを示している」とし、今日の数字は豪の労働市場が引き続き堅調であることを示した形になっています。
金融市場では、8月にRBAが0.25%の政策金利の引き上げを12%織り込んだ水準で取引されていますが、Commsec のエコノミスト Savanth Sebastian氏は「今回の雇用統計は強い数字であったが、過去数カ月間に80,000人の雇用が失われており、今回の数字を持って景気が強いとは言えず、RBAは政策金利の引き上げには躊躇するであろう」としています。
またTD証券のストラティジストRoland Randall氏は「豪ドル高が豪の労働市場(特に非鉱業部門の雇用)を阻害するであろう」とし、更に「今年後半にかけては、豪の雇用は緩やかに低下するであろう」と警戒感を示しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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