2009/12/11 06:48 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、11月の失業率の低下を受けて来年2月にも公定歩合上げか
昨日、11月の雇用統計が発表され、失業率は10月の5.8%から5.7%に低下し(市場の予想は5.9%)、 フルタイムの労働者は37,800人増えました。これを受けて、今後、政府の景気刺激策に対する逆風(政府の景気刺激策はやりすぎで税金の無駄使いであるという批判)が議会で起こりそうです。
CommomsecのチーフエコノミストのCraig James氏は、
(1) 豪の景気は絶好調とはいかないまでも、先進国の中で最も景気が強い。
(2) 過去3カ月間に9万5千人以上の雇用を創出している。
(3) 3か月前に我々が予想したように、豪の失業率は6%でピークをつけて2010年にかけて横這いからやや低下傾向を辿るであろう。
Westpacのエコノミストも「豪の失業率は今年の6%でピークをつけたかもしれない。」とコメントしています。
一方で、政府側の副首相兼労働大臣Julia Gillard氏は、「政府としては2010年央に失業率は6.75%になる見通しを引き続き持っている」と発言し、また、財務長官Wayne Swan氏は、「失業率の低下は政府の景気刺激策に拠るところであり、景気は引き続き困難に直面している。」と、政府の現在の政策を擁護しています(政府当局者としては自分たちの政策を擁護するのは当たり前)。
為替市場では、豪ドルは米ドルに対して0.91ドル近辺から0.91ドル台後半まで買われ、また、短期金利市場では、来年2月に開かれるRBAの政策金利決定会合で0.25%の公定歩合の引き上げを50%織り込む水準で取引されています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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