2009/12/10 06:42 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、12月の消費者(景気)信頼感指数は緩やかに低下
昨日、民間のWestpac and the Melbourne Institute は、12月のオーストラリアの消費者(景気)信頼感指数を発表しました。主な内容は、
(1)11月の118.3ポイント(季節調整後)から12月は113.8ポイントに低下しています。
(2)前年との比較ベースでは、12月は前年比12.7%上昇しており、また、トレンドベースでは、12月は1.5%低下したものの、前年対比では30.2%増加しています。
WestpacのチーフエコノミストBill Evans氏は、
(1) 消費者(景気)信頼度感指数は最近の金利上昇の割には、驚くほど緩やかな低下にとどまっている。
(2) 現在の住宅ローンの金利の水準は、6.5%−6.75%となっており、RBAによる公定歩合上げ以前の水準5.75%に比べて1%近く上昇している(公定歩合は3%から3.75%まで0.75%の上げにもかかわらず)。これは、銀行の市場からの調達コストが高止まりしているため。
(3) 特に住宅ローンの抱えている人の消費者(景気)信頼感指数は8.9%下落する一方で、家を借りている人のそれは逆に1.6%上昇している。住宅ローンがなく家を保有している人のそれは4.1%の低下にとどまっている(住宅ローンを持っている人を直撃した形)。
とコメントしました。
RBA総裁のGlenn Stevens氏は、一昨日、「最近、銀行の貸出金利の利ザヤが拡大しており、これが長期化するならば、中央銀行による利上げを制約するかもしれない」とほのめかしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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