2011/06/29 04:40 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪の主要銀行は対外資産を落とす
昨日、RBAのAssistant Governor (financial markets)、Guy Debelle氏は、シドニーで行った講演で「豪の主要銀行は、外国との銀行間取引の残高を減らし、通貨間のリスクをヘッジし、更に外国銀行との取引相手も絞り込み始めている」とコメントしました。
これは、豪の主要銀行が、ギリシャ等のヨーロッパの銀行を中心に銀行間取引残高を減らし、また、取引相手も絞り込み、しかも為替リスク(特にユーロ/豪ドル)をヘッジして、万一(ギリシャのリストラクチャリング)に備え始めている事を意味します。
また、RBAとしても「ギリシャ動向、特に今週末に採決される予定のギリシャ議会の更なる財政削減法案動向に注目し、万一、この法案が議会で否決された場合、ギリシャ国債のデフォルトリスクが大きくなり、更には、これをきっかけに他の国のデフォルトリスクにまで波及するかどうかを注意深く見守っている」としています。
更に、「万一、デフォルトなどの危機が起きた場合でも、ヨーロッパの銀行の多くは、主として米ドル資産を持っており、豪ドル資産は限られていると思われる、しかし、豪ドルの流動性に問題が起きた場合には、RBAとしては豪ドルを十分に供給する用意がある」としています。
こうしたコメントからも伺えるように、各中央銀行や各国の主要銀行は、“万一の時”に備えて、静かに、そして、相当の警戒感を持って、その動向(ギリシャ動向)を見守っています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “豪の主要銀行は対外資産を落とす”
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誰もかれも・・
拳銃を構え・・ルーレットの球を追っている時・・誰かが・・間違え・・緊張のあまり・・一発・・撃つと・・どうなるのでしょうかねぇ・・・??