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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2011/12/22 06:26  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、10月の景気先行指数は失速


おはようございます。

昨日、Westpac and Melbourne University’s Instituteが発表した10月の豪経済の景気先行指数は、年率でプラス2.6%と9月の年率プラス2.8%から0.2%低下しました。 一方で、経済の現状を示す一致指数は、9月の年率プラス3.2%から10月は同プラス3.5%に上昇しています。

Westpacのチーフ エコノミストのBill Evans氏は、
(1)今回の数字は、豪政府が2012年の目標とする3%の経済成長率を下回ってきており、今年半ば頃からヨーロッパの信用不安に端を発した世界経済の低迷が豪経済にも悪影響を及ぼし始めている。

(2)今後、ヨーロッパの債務問題と銀行の金融システムが更に悪化するようであれば、世界経済は一層失速し、結果として豪経済もその影響を更に受けるであろう。現在のEU首脳の対応と各国の財政状況を考えれば、ヨーロッパ経済は更に悪化することが予想され、RBAは2012年2月に更なる政策金利の引き下げの可能性が高い(彼は、2011年夏に「RBAは今後1年以内に100bpの政策金利を引き下げる」との大胆な予想を出し、今のところ、豪の政策金利は彼の予想通りの展開になっています)。

(3)設備投資に関しては、引き続き鉱山部門の投資は好調であることが窺える。

とコメントしています。

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