2010/12/21 05:59 | 昨日の出来事から | コメント(0)
来年のオーストラリア経済見通し
豪主要紙オーストラリアンが18人のエコノミストに行った2011年のオーストラリア経済クオータリー サーベイに拠りますと、「2011年は最近の景気失速傾向から再び輸出が回復し、失業率は5%を下回り、インフレ率は3%を超え、 政策金利は2011年末にかけて、再び引き上げられる」の見通しが大勢を占めました。
具体的には、2011年の経済は最近の2.7%成長から再び拡大基調を辿り、3.5%辺りまで拡大する予想が集中し、中には2012年にかけて3.7%まで拡大するとの見通しもありました。 また、失業率も現在の5.3%から4.8%程度まで低下する向きが多かったようです。 中には4%台前半まで失業率が低下する向きもあったようです。 更に消費者物価はRBAの中期的な目標レンジである2−3%を上回る向きが大勢を占めています。 特に、鉱業、輸送、建設部門の賃金引き上げ圧力がインフレを押し上げそうです。
ANZ Bank のエコノミストWarren Hogan 氏は「小売業界を除く一連の逸話(anecdote)は、労働力が不足してきている事を語り、これによって労働賃金が急速に上昇している」
また、JPMorganのエコノミスト Stephen Walters氏は「バランス シートを拡大させることによって、より強い輸出収入が増えることによって、雇用増大と更なる収益をもたらすであろう」とし、「RBAが政策金利を引き上げても、消費者は、再び消費を積極的に拡大させ始めるであろう」とコメントしています。
今週のウィークリー ミーティング1220の特集「来年の金融市場は?」で申し上げましたが、最近、世界中がちょっと楽観的すぎる処に、気懸りを覚えます。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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