2011/12/20 06:42 | 昨日の出来事から | コメント(3)
国を信用してはいけない!
日本に帰ってきて、自分の住む町や自宅が放射性物資に僅かとはいえ汚染されている事を知って憤懣やる方なく過ごしていた処に、今回の原発事故で被害に遭われた方々のやり場のない怒りを逆撫でするような野田総理の「原発事故終息宣言」会見に、「ふざけるな!」と私はテレビに向かって叫んでしまいました。 あれは、どう考えても自己正当化する為だけの欺瞞以外に何物でもありません。
今日はこれに関連して、先日、自分の家の近所で戦後に「引き上げ満州開拓団」として帰国し、現在、農業を営んでいらっしゃる方とお話した時の事をご紹介したいと思います。
その方、曰く「私達は、先祖代々、何度も何度もこの国に騙されてきました。 従って、今回の福島第1原発事故の事も全く信用していないし、みんなも信用してはいけない!」とおっしゃるのです。
聞けばその方御一家の歴史は実に悲惨で、おじい様の代の時に「国から肥沃で広大な土地を満州に与える」との触れ込みに“騙され”て、満州開拓団として満州に渡ったものの、分け与えられた場所は、耕作に向かない山林と荒地で、参加者は荒地を前に茫然と佇み、そして号泣したそうです。 それでも何とか農地にしようと開墾に励み、残念にもその途中でおじい様はなくなり、その方のお父様の代でようやく作物を作ることが出来るようになったのでした。 しかし、ようやく収穫の喜びを味わえるようになったのも束の間で終戦を向えます。
この時も再び“騙され”、満州政府は「戦争が終わったので、これまで以上に農業に精を出すように」と振れ回っておきながら、自分たち政府関係職員や満鉄職員とその家族は、ソビエトが攻めてくる前に荷物をまとめてさっさと帰国したのに対し、知らずに残っていた一般市民や農民はソビエトが攻めてきてから慌てて逃げ、それこそ命かながらに身一つで何とか日本に帰りついたのでした。
戦後、引き上げてきた満州開拓団は、失った農地の替わりとなる「米作のできる農地」を政府に要求したのですが、政府が用意した場所は浅間山のふもとの国有地で、そこは米作には向かず、しかも浅間山の大きな噴火岩がゴロゴロしている山林荒地で、彼らは、再再度、“騙され”、そして涙したのでした。 それでも、農業以外に出来ることがなかった彼らは、大きな火山岩を移動し、木を切っては開墾してようやく野菜の栽培できる畑まで辿りついたのですが、その土地で彼のお父様の農業生活30年で黒字になった年は僅か2年だけで、後の年は全て赤字(相場で言えば2勝28敗!)。 結局、その赤字を埋める為に出稼ぎや日雇いで家族を支えたとのことでした。
そんな悲惨な祖父や父親を見聞きしてきた彼が、お父様の死後、農業を継いだものの、相変わらず農業だけでは赤字ですので、彼は近くにある大学の職員としてグランドや施設の管理の仕事をしながら何とか生計を立てていたのでした。
その彼が、祖父と父親からの「絶対忘れてはならぬ申し伝え」として、私に教えてくれたのが、
その1:「国を信用するな! 当てにするな! そして騙されるな!」
その2:「この世で一番の大うそつきは国である!」
その3:「営農は国家の根幹であり、国民の心の基盤でもある。 農業を大切にしない国は、人心が乱れ、いずれその国は滅ぶ!」
だそうです。
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3 comments on “国を信用してはいけない!”
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農民のみならず・・
国民も・・
かと言って・・
悩まし・・・
阪神淡路大震災の被災者も一様に「国は何もしてくれなかった」と言っていますよね、みんなの党を応援するしかないと思っています。
1.国家としての国
2.国民一人ひとりが集まって国
3.オラが国(田舎)
4.政を司っている国(政府&政治屋&官僚ども)
信用してはいけないのは、4の国(政府)ですね。
結局、構成しているのは人間なので
幹部官僚達と言うことになりましょうか・・
大戦中は大本営
ただ沖縄では先に避難していた洞窟に
後から軍隊がやってきて、一般国民より軍隊優先と言って
洞窟から追い出されたりしたと言う話しを聞きました。
今回の震災でも福島原発の周辺の津波災害の被害者宅の救助に来ていた自衛隊が
何故か、突然、活動を休止して撤退を始めたという話しが出ていました。
原発が爆発するかもしれないという情報が入って撤退命令が出たのだと思いました。
しかし、住民たちには何も知らされずにです。
こんな国に、皆、税金を払い続けてきている訳です。
ねずみ講のような年金。
賦課方式って・・・・・
世界中の保険会社のいわゆる年金保険で
積み立て方式を採っていない会社がありますか?
予定利率だって、始期にスライドするのが当たり前だから、少なめに見積もっているのに・・・
GPIFは天才ヘッジファンドなのか??
笑
私は、消防士など一部の公務員しか信用しません。