2010/12/17 06:04 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、 豪のエネルギー価格上昇に懸念
一昨日、 RBAのMichael Plumb 氏と Kathryn Davis氏が、豪のエネルギー価格に関するレポートを発表しました。 主な内容は以下の通りです。
(1)公共料金価格の上昇が、最近の消費者物価上昇の大きな要因の一つになっている。 例えば、電気、ガスやその他のエネルギー及び水道料金の価格上昇が2010年は15%も上昇している(ちなみに、2009年は、電気、ガス、上下水道の料金が12%、ガスが10%上昇しています)。
(2)公共料金価格上昇の要因は、エネルギーに関するインフラ整備が1990年代以降、慢性的に不足している事があげられ、コスト プッシュ型のインフレが懸念される。
(3)公共料金の上昇が、消費者物価を形成するバスケットを4%押し上げており、このままエネルギー価格の上昇が続けば、更にインフレを悪化させかねない。
今回のレポートでもわかるように、豪のインフレの進行は、世界的な商品価格(エネルギー資源関連価格)が上昇している事もさることながら、慢性的にエネルギーの供給設備不足が価格上昇要因となっており、インフレ懸念の根に深さが窺えます。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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