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2009/12/02 06:44  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

RBA 、3カ月連続の公定歩合引き上げ


おはようございます。

昨日のオーストラリア準備銀行の政策金利決定会合で、RBAは公定歩合を0.25%上げて年率3.75%にすることを決定し、即日実施しました。

これで今年の10月から0.25%を3カ月連続で引き上げた事になります。

その背景としては、

(1)引き続きオーストラリアの経済が好調であり、また、今後に数年に亘り、アジアの経済が好調であることが見込まれ、これに歩調を合わせる形でオーストラリアの鉱業を中心に経済成長が予想される。

(2)政府の景気刺激策が公共部門を中心に大きく経済成長に寄与しており、今後もその効果は続くと予想される。

(3)2009年の第3四半期の消費者物価が、目標とする3%を大きく上回っており、これに対応するために公定歩合を上げて、2010年以降には目標とするインフレ率(2−3%)に収めることで、今後、より持続的な経済成長が可能となる。

(4)銀行部門の信用創造(貸出)は、引き続き堅調に推移しており、今後も底堅い拡大が予想される。

市場では、今回の0.25%の公定歩合の上げは既に織り込んでおり、公定歩合上げの発表を受けても、大きな変動はありませんでした。特に、今回の政策金利決定会合の後、次の政策金利決定会合は2010年2月までありませんので、予防的に公定歩合を引き上げるであろうとの見方が市場のコンセンサスであったようです。

オーストラリアの大手銀行West Pacは、RBAの公定歩合引き上げの後、貸出金利を0.45%引き上げると発表しました。その理由として、「市場性金利が高止まりしており、このコストを貸出金利に考慮したため」とコメントしています。 短期金利市場内には、引き続き金利先高観が根強く残った形になっています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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