2010/12/16 06:19 | 昨日の出来事から | コメント(0)
12月の消費者センチメントは0.2%上昇
民間のWestpac and the Melbourne Instituteが発表した12月の消費者センチメントは、11月対比0.2%上昇しました(それでも前年対比では2.4%の下落)。 また12月のThe Westpac indexは、季節調整後で11月の110.70から111に上昇しています。これらの消費者のセンチメントを見る限りでは引き続き消費者動向は緩やかなものに留まり、次の政策金利の引き上げは2011年半ばごろまで出来ない情勢です。
また、この日、全豪小売り協会が発表した今年のクリスマスセールは、「前年よりも売り上げが落ちた」と嘆く小売りオーナーたち半数近くになっていると発表しました。その一方で、「クリスマス商戦の後半戦では値引きセールスも含めて売り上げをなんとか回復する事を期待している」としています。
Westpac のシニア エコノミストMatthew Hassan氏は
(1)11月のセンチメントを僅かに更新して上昇する事で、これまでの「小売りが長期に亘り低迷するかもしれない」との懸念がやや後退している。
(2)消費者は、12月のRBAの政策金利据え置きを受けて、中央銀行は当面政策金利を据え置くであろうとの安心感を持ちつつある。
尚、このサーベイは、12月のRBAの政策金利を据え置くことを決定した後の週で、且つ、雇用統計で、新規雇用者数が55,000人増えたことが発表された後に行われています(ある意味では、やや楽観的になりやすい時期に行われたことを考慮する必要がありそうです)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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