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2010/12/15 04:58  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

2011年にかけての主要国の雇用見通し


おはようございます。

今週号の英経済紙エコノミストに2010年第4四半期から2011年第1四半期にかけての世界主要国の雇用見通しに関する記事がありましたので、ご紹介したいと思います。

雇用調査会社Manpowerに拠りますと、主要国39カ国中32カ国で、来年3月までに雇用を増やすと考えている企業から雇用を減らすと考えている企業の数の割合がプラスになっており、最も大きく雇用を増やすと考えている企業の割合の大きい国はインドでプラス42%となっており、前年同期対比5%上昇しています。 2番目に多いのは、中国の40%で(同25%の増加)となっています。 そして3位にはブラジルの36%が続き(同5%の増加)となっています。 これを見ても、来年は2010年同様にインド、中国、ブラジルを中心とした新興国が2011年の世界経済を牽引しそうです。

第4位には私の住むオーストラリアが続き、2011年3月にかけて差し引き21%の企業が雇用を増やす計画で、前年対比で2%の増加となっています。 それ以降には、ヨーロッパのドイツの11%が続き(同6%の増加)と好調です。 更には、スエーデンの9%(同3%増)、アメリカの9%(同4%増)が続いた後、私達の日本の7%が続きます(同)6%の増加)。 これを見る限り、日本も緩やかながらも2011年の雇用は増加傾向を辿りそうです(にもかかわらず、マスコミの記事は、雇用に対して弱気一辺倒の記事が多く、このギャップにやや違和感を覚えます)。

さて、スエーデンやドイツを除く他のヨーロッパの国々はどうかと言いますと、イタリアがプラス3%(同10%増)、 イギリスの2%(同1%増)、 フランスの1%(前年対比変わらず)、そしてスペインに至ってはマイナス3%(それでも前年対比プラス8%)と、相変わらず低迷しており、益々ユーロ圏内の格差が広がる傾向にあります。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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