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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2010/06/15 05:49  | 昨日の出来事から |  コメント(1)

祝!「はやぶさ」無事帰還


おはようございます。

一昨日のオーストラリアの深夜に、日本の小惑星探査機「はやぶさ」が私の住むオーストラリア(とはいってもオーストラリアはとても広く、私の住むクイーンズランドではなく、遠く離れたオーストラリア南部の砂漠)に着陸しました。

素人の浅はかな考えで恐縮ですが「いくらオーストラリアは砂漠の多い広大な国とは言え、よくもまあ他の国の人口衛星の着陸を受け入れたものだ。 やはり日本とオーストラリア両国の仲がいいから出来たことであって、これが、どこかの国の人口衛星と称したミサイルの弾頭弾だったらこうはならないだろうなあ」と思うのでした。

また、昨夜のオーストラリアの国営テレビABCの夜の7時のニュースで「はやぶさ」のオーストラリア着陸のニュースを取り上げ、オーストラリア空軍が着陸地点付近の原住住民に注意を呼び掛け、辺りを立ち入り禁止とし、空軍機を用意して日本の関係者のカプセル回収に協力している様子が映し出されていました。 

いつもはABCニュースの東京特派員マーク ウィルソン氏のレポートは、日本の社会問題(ホームレス、引きこもり、派遣村、秋葉原おたく、ひきこもり、自殺等)をやや誇張した特集をし、「こんな報道の仕方をすれば、間違っているとは言わないまでも、オーストラリアの視聴者が見たら誤解しかねないではないか!」といつも不愉快に思っていたのですが、昨夜のABCは「月以外の天体の岩石を“初めて”持ち帰っている可能性がある日本の探査機「はやぶさ」のカプセルがオーストラリアに着陸した」と好意的に伝えていました。

“初めて”持ち帰ることを「一番」と言います(まだ確認できていませんが)。 どこかの国の事業仕分けで「2番ではいけないんですか?」と宣われた偉い方がいらっしゃるようですが、今回の偉業が「2番」であれば、これほどの感動と共感を国民に与えたかどうかを、お考えいただければ分かるのではないでしょうか。
 
更に、今回の快挙で与党内に2010年度に事業仕訳で削減した科学技術予算を見直しする動きが出ているとか。 こうした“場あたり”的に予算をコロコロ見直す動きに呆れ果てると同時に、もう今後は、今回の「はやぶさ」のような7年に及ぶ夢とロマンを見る事は出来なくなりそうです。

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One comment on “祝!「はやぶさ」無事帰還
  1. ぺルドン より
    ダービー・隼

    一レースでさえ、
    的確に当てるのは・・至難の業・・
    となると
    本命辺り・・
    万馬券が出れば・・
    そりゃ・・種馬に・・なる・・

    仕方ござんせんか・・・

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