昨日、オーストラリア統計局が１０月の住宅ローン認可件数を発表し、「季節調整後で前月比１．９％増加した」と発表しました（４カ月連続で増加）。　尚、事前のエコノミストの予想では、前月と変わらないと予想していましたので、今回の強い数字に驚きをもって受け取られました。
また、同時に発表された建築着工許可件数は、前月比対比９，３％の大幅な増加となっています。

主な内訳として、建築許可件数に関しては季節調整要因が−０．１％あり、建築許可件数そのものは９．４％増加しています。　また、既に建築が完了した新規の住宅販売件数は、前月比１．８％増加しています。

CommonＳec .の　チーフエコノミストCraig James氏は、
（１）この数字は（政策金利が引き上げられる前の）１０月の数字あり、１１月には更に政策金利を引き上げられたので、今後はその影響が出てくる。
（２）今後の住宅動向は、現在の政策金利がどれだけ据え置かれるかで決まってくる。

また、ＡＮＺのエコノミストDavid Cannington氏も、
（１）高い住宅ローンを借りてでも住宅を購入しようとするインセンティブは、今後は鈍い動きになる。
（２）安定的な経済成長と堅調な家計部門の収入増加にも関わらず、足元的には住宅市場は低迷を辿るであろう。

とコメントしています。