2010/12/08 05:35 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBAは政策金利据え置き
昨日、RBAは定例理事会で政策金利を現行の4.75%に据え置くことを決定しました。 市場関係者も今回の定例理事会では据え置くことを予想していましたので、予想通りの結果となっています。
理事会後のRBA総裁Glenn Stevens氏のコメントは以下の通り。
(1) 現在の金利水準は、現在の景気動向からみて適切な水準である。
(2) 先月の政策金利の引き上げを受けて、現在の銀行の貸出金利は、過去の平均値よりも若干高い水準になっている。
(3) 最近の豪ドル高は、インフレを抑制する要因となる。
(4) 今後、数四半期は、経済が予想通り成長するとしても、インフレ率が大きく上昇する事はないであろう。
(5) 賃金の上昇については、昨年は大きく下落したが、来年にかけては幾分、上昇するであろう。
市場間関係者の間では、「将来の雇用動向やインフレ期待値は引き続き強いものがあるものの、前回のGDPの数字、10月の小売売上高の低迷を受けて、今後のインフレ期待は低下している」とし、短期金利先物市場では、今後12カ月間に0.25%の政策金利の引き上げを織り込んだ水準で取引されています(基本的には、イールド カーブは右肩上がりとなっており、現在のイールド カーブは、政策金利の引き上げに対してニュートラル(政策金利引き上げ期待が特にない状態)と考えて良さそうです)。
尚、次のRBAの定例理事会は来年2月の第1火曜日に開かれる予定です。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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