昨日、民間のＮＡＢ（National Australia Bank）　は、５月２４日から５月３０日の間に行った調査で、５月の企業信頼感指数が４月から８ポイント下がってプラス５となり、またビジネス　コンディションは、同２ポイント下がってプラスの６ポイントであったと発表しました。　設備稼働率は、０．３ポイント低下して８１．７％でした。

この日のデータは、これまでの経済の拡大は緩やかに失速してきていることを示しており、　先週、ＲＢＡが政策金利を据え置いた事を正当化させるものとなっています。　そして、これまでの政策金利の引き上げと豪ドルの急落、更にはユーロ　ソブリン問題に端を発した新たな金融危機が、豪経済にも暗雲を投げかけはじめています。

Head of Australian economics at NAB のRob Brooker氏は、

（１）ＲＢＡは、足元の景気の失速を受けて、政策金利の引き上げを第４四半期まで先送りする可能性がある。しかし豪経済はＲＢＡの中長期的な見通しである３％を２０１０年は越える可能性が引き続き残っている（従って、政策金利の引き上げの可能性はまだ残っている）。

（２）今日の数字は、ＲＢＡを特段驚かせるものではない（ある程度織り込まれた範囲内の数字である）。

（３）内訳的には、貿易と雇用に関する指数は、先月を変わらなかったが、収益性が弱くなってきている。　また、ビジネス　コンディションは鉱業、建設、輸送部門で強い一方で、娯楽、金融、卸売部門は、弱く、小売部門が最も弱くなっている。

とコメントしています。