2009/11/13 06:54 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、10月の失業率5.8%に上昇
昨日、オーストラリアの10月の失業率が発表され、9月の5.7%から5.8%に上昇しました。数字的には失業率が若干上昇したものの、全体の雇用者は24,500人増えており、その内訳は、フルタイムの雇用者数で2,900人、パートタイムの雇用者数で21,500人の増加となっています。
エコノミストの間では、今回の数字はこれまでの期待を大きく裏切るものではなく、引き続きRBA(オーストラリア準備銀行)は、12月の政策金利決定会合で公定歩合を0.25%引き上げることを予想する向きが大勢を占めています。と言いますのも、RBAの理事会は1月には開かられないことになっており、12月に公定歩合を引き上げないと、来年2010年の2月まで現在の公定歩合を維持することになるからです。
短期金利市場では、先週までの短期金利は、12月に0.25%の公定歩合の上げを52%織り込んだ水準で取引されていましたが、ここに来て72%まで織り込んだ水準まで金利は上昇しています。
為替市場でも、金利先高期待を背景に、豪ドル/米ドルはこれまで上値抵抗線として重かった0.93ドルの水準を大きく越えて取引をされています。
豪株式市場は、この数字には特段反応せず、引け値では若干売られて取引を終えています。
一方で、政府側の見通しとして、財務省は、先週、予想される2010年の失業率のピークをこれまでの8,25%から6.75%まで下方修正しています(2008年の金融危機を含めて過去2年間において、失業率が6%を越えることなく、最近は低下傾向にあるため)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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