昨日、民間のＡＮＺサーベイが行った５月の新聞及びインターネットの求人広告件数は、４．３％増加したと発表しました。　週平均の広告件数は１６７，６３３件で前年同月対比２１．３％増加しています。その内訳ですが、インターネットによる広告件数は季節調整後で５％増加し、前年同月比２２．３％増加しています。　一方で、新聞による広告件数は同６．５％減少し、前年同月比で１３．２％増加に留まっています。

ＡＮＺのシニア　エコノミストKatie Dean氏は、

（１）過去６カ月の金融政策の引き締めや、世界的な金融危機の懸念があるにも関わらず、豪の経営者は、労働市場について中長期的には堅調に推移すると自信を持っているようである。

（２）しかし、５月の広告件数の増加は、偏にインターネットによる求人広告件数の増加であって、新聞による広告件数は減少しており、雇用環境にばらつきが出始めている。　これは、一部の雇用者に今後の雇用情勢について慎重な見方が出始めている事を示唆している。

（３）今後の豪景気が再び上向かないようであれば、将来的に求人広告件数は低下傾向を辿る可能性がある。

とコメントしています。