2011/06/07 05:25 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、5月の求人広告件数は6.5%下落
昨日、民間のANZグループが発表した5月の新聞及びインターネットの広告件数は、前月比で8.3%下落しました。 また、4月の求人広告件数もマイナス0.4%に下方修正されています。 ちなみに前年同月比では8.3%の上昇となっています。 この2カ月連続のマイナスは「2009年7月以来の事である」とANZのチーフ エコノミストWarren Hogan.氏は指摘し、「雇用者数が緩やかな伸びになってきている事に合わせて広告件数も減少してきている」とコメントしています。
内訳としては、新聞広告件数が、2.7%減少して3カ月連続の低下となっています。 また、インターネットによる広告件数は6.6%減少してこちらは2カ月連続の低下となっています。
多くのエコノミストは「豪の経済は、失業率が5%になった時点で完全雇用になっており、5%を下回った時点で、労働市場の需給バランスが崩れて賃金の急上昇を招き、そのような状況では経営者は更なる雇用に積極的になれない」と指摘しています。
また、この日、民間のTD Securities-Melbourne Instituteが発表した豪のインフレ率は、3月の0.6%、4月の0.3%から5月は0.2%と更に低下しています。その結果、前年同月対比で3.3%となり、RBAがターゲットとする2〜3%の上限に近づいてきています。
TDSecuritiesのFX and ratesストラティジストのAnnette Beacher氏は、「(今日のRBA理事会を前に)RBAは、今後、数カ月は政策金利を据え置くことに満足するであろう」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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