2009/11/12 06:51 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、11月の消費者信頼度指数は2.5%下落
昨日、民間のWestpac and the Melbourne Instituteは、11月の消費者信頼度指数が10月の121.4ポイントから2.5%下落して118.3ポイントになり、季節調整後の前年同月対比では、プラス38.3%の上昇となっていると発表しました。
10月、11月と過去2カ月連続で公定歩合を引き上げたことが、足元の消費マインドを冷やした形になっています。
主な内訳としては、過去2回の公定歩合の上げに伴って住宅ローンの金利が上昇し、住宅関連の消費センチメントが過去3カ月間で15%下落していることが大きな要因となっています。また、11月の株価の下落がマイナス3.3%影響しています。一方で、原油価格の上昇が消費センチメントを2.3%押し上げています。
West PackのチーフエコノミストBill Evans氏は、
(1)今回の下落は、過去2回の公定歩合の引き上げの影響によるものであるが、数字の下落は緩やかな下落に留まっている。
(2)また、水準そのものは引き続き高止まりしている感があり、金融面からの景気刺激策を次第に撤退していくであろう。
(3)従って、RBAは12月に0.25%の公定歩合を引き上げるであろう。
(4)しかし、2010年以降は、そのペースは緩やかなものになるであろう。
とコメントしました(過去2日間のエコノミストのコメントに比べると、かなりまともな感じがします)。
この数字を受けて、株価は上昇し、また、豪ドルも堅調に推移しています。オーストラリア10年国債は、昨日から、若干買い戻されて(金利は低下して)、現在は5.6%台後半で取引されています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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