2011/12/02 05:29 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、10月の小売売上高は+0.2%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した10月の豪の小売売上高は、9月の小売売上高をAUD20.899bnに下方修正後、季節調整後で前月比+0.2%増のAUD20.951bnでした。 事前の市場関係者の予想では+0.4%でしたので、小売売上は引き続き低調であることを示しています。
また、同日、これとは別に10月の建築着工許可件数が発表され、前月比10.7%減少でした(事前の予想は+3.3%でしたので、大幅に減少しています)。 この下落幅は単月としては2004年5月以来の悪い数字となっており、 特に公共部門の建築着工許可件数が3カ月連続で二桁マイナスの12.6%だったことが響いています。
豪ドルは、景気指標の発表を受けて売られましたが、その後は持ち直しています。
UBSのシニアエコノミストGeorge Tharenou氏は、「今日の数字でRBAが更なる政策金利の引き下げを急ぐような事はなさそうである。 むしろ、ヨーロッパ危機の動向が今後の見通しを大きく左右するであろう」とコメントし、「我々としては、今後は中国やアジア諸国との貿易が下落し、インフレ率も更に緩やかに低下し、更にはヨーロッパの信用不安が今後も継続する可能性が高いとの見通しから、RBAは2012年第1四半期に0.25%の政策金利の引き下げをするだろう」としています。
また、JPモルガンのエコノミストBen Jarman氏は「豪の小売売上の今後の見通しは引き続き弱含みであり、不幸にも2008年〜2009年のリーマンショックの景気後退後、本格的に回復することなく低迷が続いている」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “豪、10月の小売売上高は+0.2%”
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セールの所為なのか・・??
何処の報告を読んでも・・
豪は??
鉱業が・・
と判を押したような判・・断・・
何時まで・・続くでしょうか・・・?