昨日の日経平均は、海外市場が小動きだったことを受けて、東京時間は前日比変わらない水準で寄り付きました（９，８９０円）。午前中は買われて上値を試し、前場の早い時間帯にその日の高値９，９４９円をつけましたが、すぐに売り物に押されて前日引け値水準で揉み合いました。　午後も同様の展開が続きましたが、引け間際に一時的に売られてその日の安値９，８４９円まで値を下げるものの、引けでは買い戻されて取引を終えています。　　

２．チャート分析

テクニカル分析：　
長期の指標が雲の下限を下回っています（長期的に弱気）。　中期の指標は弱気と中立の境目に位置しています。目先の強弱を判断する線が１０，０１３円にあって、上値を押さえ込んでいます（目先的に弱気）。価格的には上にも下にも動けない状態となっています。

サイクル分析：　　　
３０−４０日サイクルは、上のサイクルのように考えています。１０月の下旬の１０,４００円近辺で高値をつけ、１１月上旬の９，７００円割れでサイクルボトムをつけ、現在は新しいサイクル入りをしたのではないかと考えています（前回安値の９，７００円を維持することが前提です）。

ボラティリティ分析：　　
今週に入って２０日間のボラティリティは急速に１７％近辺まで低下し始めています。一方で、６０日間のボラティリティは２２％近辺で引き続き横這い状態となっています。このことは、これまで上昇トレンドを形成しかけて、ここに来て失速している事を意味しています。今後、新しいトレンドが出てくるようであれば再びボラティリティは上昇すると思われますが、今のところその兆しは見当たりません。

３．今日の方針

サイクルボトムをつけたようですが、他のテクニカル指標が弱気の為、買いから入ることができません。

方針１：他のテクニカル指標が好転するまで待ちます。
方針２：中立です。
追撃ポイント：９，７００円を切ってくるようであれば、追撃の売りを検討します。