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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2009/11/11 07:00  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、10月の景気指数は9ポイント上昇


おはようございます。

民間大手銀行National Australia Bank(オーストラリア ナショナル バンク)が、昨日発表した10月の景気一致指数は9月対比9ポイント上昇し、+12ポイントなりました。

主な指数は以下の通り。

(1)景気信頼度指数は、2ポイント上昇して+16ポイントとなりました。
(2)事業収益に対する見通しは9ポイント上昇して+13ポイントとなりました。
(3)貿易に関する見通しも7ポイント上昇して+15ポイントとなりました。
(4)雇用に対する見通しは8ポイント上昇して+7ポイントなり、2008年8月以来初めてプラスに転じたことは特筆に値します。
(5)資本稼働率も平均値である80%から2.1%上昇して82.1%となっています。

業態別では、輸送、製造業、個人消費、娯楽サービスが好調で、唯一、鉱業がマイナス要因として働きました。

これを受けて、NABのチーフエコノミストAlan Oster氏は、
(1) 今回の数字は、実体経済が加速していることを示している。
(2)来年の3月までに公定歩合を4.5%まで引き上げるであろう。

とコメントしました。(出たあ〜、出ました!また、オーストラリアのエコノミストの極端なコメントが! これでは、12月以降、来年3月まで毎月0.25%の公定歩合の引き上げをする必要があります。そんな無茶な!!)

しかし、市場は今日の数字に素直に反応し、短金利市場では、先週までは12月の0.25%の公定歩合の引き上げを12ベーシスポイントまで織り込んだ水準で取引されていましたが、昨日は一気に19ベーシスポイントまで上昇しました。
また、豪ドルはじり高の展開となっています。また、長期金利の指標銘柄である10年物の国債の金利は上昇し(価格は下落し)、5.7%台で取引されています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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