2012/02/01 05:22 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、12月のビジネス信頼感は若干の改善
昨日、民間のNab(National Australia Bank) グループが行った12月のビジネス信頼感は、11月から1ポイント上昇してプラス3となりました。 背景としては、11月、12月と2カ月連続でRBAが政策金利を引き下げたことで、景気の底入れ期待が出る一方で、引き続き世界景気の不透明感と国内の個人消費の弱さから、今一つ、強気になれない企業家心理がうかがえます。
Nabのエコノミストも「ビジネス信頼感は、ヨーロッパの低迷を考慮すればしっかりしているように思われる。 これは、RBAの政策金利引き下げを反映したものであろう」としています。 これを受けて、Nabとしては、2012年には、RBAは2度の政策金利を引き下げを予想し、同年の予想経済成長率も前回予想の4.5%から3.75%に引き下げています。
また、この日、RBAが発表した2011年12月の民間の借り入れは、11月に比べて季節調整後で0.3%伸び、前年同月比でプラス3.5%の伸びとなっています。 内訳としては、住宅ローンが0.4%伸び、前年同月比では5.4%の伸びとなっています。 また、個人の借り入れは前月比0.1%減少し、前年同月比では0.3%の減少となっています。 一方で、企業借り入れは前月比、0.3%伸びましたが、前年同月比では1.4%の伸びに留まっています。このように、2011年は、個人、企業ともに借り入れを控えて将来の不透明(景気の低迷)に対応した事が伺えます。
更に、この日、発表された2011年12月の住宅価格は、前月に比べて0.2%下落し、2011年を通じて住宅価格は3.6%下落しました。 市場関係者は、2012年も引き続き緩やかに下落すると予想しています。2011年の投資対象として住宅投資を考えれば、それは3.6%の下落でしたが、2011年の株式投資は15%の下落となっており、豪の個人投資家の多くは、2011年はいい年ではありませんでした(この事が、積極的な投資をより慎重にさせています)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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