2010/06/04 05:39 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、貿易収支14カ月ぶりに黒字転換
昨日、オーストラリア統計局が発表した2010年4月の貿易統計は、前月のAUD2.04bnの赤字からAUD134mの黒字になったと発表しました。これは2009年3月以来の事で14カ月ぶりとなっています。市場の予想はAUD800mの赤字を予想でしたので大幅に改善しています。
内訳的には、鉄鉱石と石炭(更にコーク、練炭等)の輸出が11%伸び、これが約AUD2 bnの貿易収支の改善に寄与した形になっています。 また、景気の回復が、一昨日の2010年第1四半期のGDPの数字に続いて貿易統計でも確認された形になっています。
RBCのsenior interest rate strategist のSu-Lin Ong,氏は、「世界では色々な事が起きているが、ことオーストラリアでは明らかな兆候が出ている。それは、貿易統計が豪経済を下支えし、景気の拡大を後押している事であり、これは現時点での大きな注目点に値する。」
また、ANZのエコノミストAmber Rabinov氏は、「この背景(14カ月ぶりに貿易収支が黒字転換)には、鉄鉱石や石炭価格の高騰が挙げられるが、特に鉄鉱石価格は、前年同期比で2倍に高騰していることが特に大きい。 更に、最近の為替市場で豪ドルが下落しており、RBAはこうした動き(物価動向)を注視するであろう。」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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