2010/06/02 05:26 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、政策金利据え置き
昨日、RBAの定例理事会で、現在の政策金利(4.5%)の据え置きを決定しました。
RBA総裁のGlenn Steven氏の主なコメントは以下の通りです。
(1)国内の景気の失速とユーロのソブリン問題の中、現在の政策金利の据え置きを決定した。
(2)しかし、これは目先に限った事である( 暗に将来的に金利の引き上げを示唆)。 また、ユーロ ソブリン問題をきっかけに、株や債券が売られ、豪ドルも大きく売られているため、今後はこれらの動向が、豪経済にどの程度影響を与えるか注意深く見守っていく。
(3)現時点では、世界経済は順調に拡大しており、とりわけアジアは好調で、今後はこうした地域の景気拡大をより緩やかなものにする必要があるかもしれない(特に中国の急速な経済成長を警戒)。
(4)来年にかけては、インフレ率は、我々の予想範囲(2−3%)の上半分の水準(2.5−3%)で推移しそうである。
また、この日、4月の住宅着工許可件数が発表され、市場の予想である−5%を大幅に下回る−14.8%と大幅に悪化しています。市場関係者は、数ヶ月前から住宅ローンの需要が急速に低下していた為、ある程度の悪化は要していましたが、予想以上の悪い数字に驚きをもって受け取られました。
今日(6月2日)は、豪の3月期(2010年第一四半期)のGDPは発表されることになっており、市場関係者は、前期比低下することを予想していますが、問題はどの程度低下するかに注目が集まっています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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