2011/06/01 05:47 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2011年第1四半期の輸出は20年振りの低さ
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が、発表した2011年第1四半期のオーストラリアの輸出は前期比対比、8.7%も低下し、本日発表されるGDPを年利換算で2.7%押し下げる効果があります。これは、主に、今年の1月のクイーンズランドの洪水の影響で、鉱山施設や鉄道輸送施設が被害を受けた為に、AUD6bnもの損失を被りました。
また、この日のABSが発表した3月の経常収支は、季節調整後でAUD10.6bnの赤字でした(事前のエコノミスト達の予想はAUD10bnの赤字でしたので、これは予想通りでした)。
Moody‘sのアナリスト&エコノミストMatthew Circosta 氏は、
(1) 2011年第一四半期の豪のGDPは−1.7%と予想し、1990年代前半のリセッション以来の景気の低迷となりそうだ。
(2) 今回の悪い輸出の数字は、我々の予想以上に鉱山産業がダメージを受けている事がわかったが、今年の年末までには、これらのダメージから回復するであろう。
また、ダウ ジョーンズが、今日の輸出統計の発表後に、15人のエコノミストに今日発表されるGDPについてアンケートを取ったところ、先週の金曜日の時点のプラス0.4%の予想からマイナス1.4%に下方修正されています。
加えて、エコノミストの中には、6月のRBA理事会では政策金利の変更はなく、その後も暫くは、据え置かれるであろうとの見方をするエコノミストも出てきています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。