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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2010/06/01 05:22  | 昨日の出来事から |  コメント(1)

経済の足を引っ張る世界の政治


おはようございます。

今週号の英経済雑誌エコノミストにOECDが最近出した今後の世界経済について、以前2009年11月に出した経済成長率よりも全体で0.8%上方修正しました。

OECDの中で、2010年の予想経済成長率が一番高いのはカナダで、1.6%上昇修正されて2010年は3.8%となっています(2011年は3.6%経済成長予想)。 続いて私の住んでいるオーストラリアで2010年が0.8%上昇修正されて3.6%と予想され、2011年は3.8%と更に高い経済成長が見込まれています。

第3位にアメリカの3.6%(0.7%上昇修正)で2011年も同じ成長率をOECDは予測しています。アメリカに続いてくるのが日本で、今年の成長率を1.2%上昇修正して今年は3.5%の経済成長を予想し、2011年は同2%と予想されています(日本経済の失速予想が気になります)。

その一方で、ヨーロッパは停滞色が鮮明です。 ヨーロッパで一番成長が見込まれるドイツでさえ、今年は0.5%の上昇修正で2%程度(2011年は同2.1%)となっています。これに続いて、フランス、イギリスが続き、ユーロ全体では、2010年は僅かに0.3%上方修正されて1.5%程度の成長を予想し、2011年は1.9%の成長を見込んでいます。 ちなみに、今、問題となっているギリシャの今年の経済成長は3%下方修正されて−3.7%で2011年も−2.3%程度とマイナス成長が続く予定です。

以上を踏まえた上で、雑誌エコノミストは、「ギリシャ問題やユーロ問題で、市場はパニックになる必要はない。 明らかに今年の経済はよくなってきている! しかし、残念ながら、ドイツのネイキッド ショート禁止(債券や株が手元にない状態でカラ売りをする事)や、ユーロ議会のヘッジ ファンド締め出し政策、はたまた2012年導入予定のバーゼルIII、 更にはアメリカの新しい金融政策法案など、どれをとっても折角立ち直りかけている経済にとってマイナスの政策ばかりであり、政治が経済の足を引っ張っている。」と憂いています。

そして、「日本の政治はどうか?」と言えば、読者の皆様が身をもって感じていらっしゃるでしょうから、改めてコメントするまでもありません。

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One comment on “経済の足を引っ張る世界の政治
  1. ぺルドン より
    二匹の蛇

    政治からすると・・
    政治の足を引っ張る世界の経済・・
    となる・・

    古代からのデザイン・・
    二匹の蛇が・・互いの尻尾を・・飲み込んでいる・・政治と経済・・緊張した関係・・

    我等の国も・・素早く・・対処出来ないようでは・・経済に政治が・・飲み込まれ・・
    誰かが・・豪州に移住して良かった・・千里眼であったと・・自讃出来る・・・

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