2009/11/04 06:53 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、10月に続いて0.25%公定歩合上げ
昨日、RBA(オーストラリア準備銀行)は、政策金利決定会合で10月に続いて公定歩合を0.25%引き上げて3.5%にすると発表しました。
今回の0.25%の上げは、エコノミスト、市場関係者共に織り込み済みの数字であったため、発表後は冷静に受け取られました(先月には、一部の市場関係者の間で公定歩合0.5%上げの憶測も出ましたが、消費者物価指数の発表後は、0.25%の上げで落ちつたいたようです)。
RBA総裁の主なコメントは以下の通り。
(1)アジア地域の経済は引き続き好調であり、今後数カ月はその傾向が続くと思われ、このことはオーストラリアの経済にとってもプラスである。
(2)オーストラリアの経済成長は、2009年初のリセッション(景気後退)予想から、現在は目標とする経済成長の上限である3.5%に近くなっている。
(3)オーストラリアの経済が、景気後退するリスクは過ぎ去っており、また、政府の景気刺激策の影響も今後は低下するであろう(景気をこれ以上刺激することは、もうないであろう)。
(4)10月と11月の公定歩合の引き上げで、景気は持続可能性な成長率の範囲内に収まり、また、インフレ率も想定範囲内(3%)に収まるであろう(ちなみに2009年第3四半期のインフレ率は3.5%であった)。
一方で、政府のSwann財務長官は「今日の決定は、家計やビジネス関係者にとっては、大変かもしれないが、いつまでも50年振りの異常な低金利をいつまでも続けることはできない。」とコメントし、国民に理解を求めています。
市場では、これで年内の公定歩合の引き上げはないとの見方が大半となり、これまでのポジションの利益確定、手仕舞の動きが多く見られました。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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