2010/05/26 05:15 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、賃金上昇期待は沈静化へ
昨日、民間のMelbourne Institute of Applied Economic and Social Researchが4月に行った家計1200件の今後12カ月間の賃金上昇期待は、2月に行った2.2%から2.5%に上昇したと発表しました。 引き続き賃金上昇期待はあるものの、上昇率はRBAが中期的なターゲットとするインフレ率2.5%程度とここに来て鎮静化の傾向を見せ始めています。
過去12ヶ月の実際の賃金上昇は、2月時点の3.2%から今回は4.5%と上昇しましたが、将来の賃金上昇の見通しに関しては緩やかなものになってきています。
Melbourne Instituteのリサーチ フェローのEdda Claus氏は、
(1)RBAの一連の政策金利引き締めによる効果が賃金上昇期待にも効いてきており、特に事務職、営業等のセールスの賃金上昇期待は、過去12カ月の中で最も低い水準まで急速に冷え込んできている。
(2)今回の賃金の上昇期待の低下は、引き続き弱い小売売上に更に反映されるであろう(更に弱くなるであろう)。急速な金利上昇が消費者の消費マインドを冷やし、住宅ローンの支払い金利上昇によって、より消費を控えさせる圧力となるであろう。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。