2011/05/25 05:28 | 昨日の出来事から | コメント(1)
世界のビジネス バロメーター
今週号の英誌エコノミストに、世界のビジネス バロメーターと題する記事があり、エコノミストとFT(Financial Times)が世界の上場企業1500人のCEOにアンケートを取った結果に関する記事がありましたので、ご紹介したいと思います。
経営者の多くは、今後の景気見通しに対しては強気であり、特に農業関連はプラス39ポイント、鉱山資源関連は32ポイントと、全体の平均値20ポイントを大きく上回っています。 これらの部門は引き続き強気の経営者が多いようです。 続いて金融関連がプラス18ポイント、そして建設関連が10ポイントと続きますが、全体的な平均値を下回っています。 今後、最も弱気な関連事業は、輸送(特に航空機輸送)と観光がマイナス22ポイントとなっており、これらの産業に関しては悲観的な経営者が多いようです。
また、地域別では、アフリカが、プラス37ポイントと断トツであり、次にラテンアメリカのプラス29ポイントが続き、アメリカのプラス22ポイントが全体の平均的な水準(20ポイント)を若干上回っています。 一方で、アジアとヨーロッパはプラス16ポイントと平均的な水準を下回っています。
ここから読み取れる事は、今後、アフリカや南アメリカの農業や鉱山資源部門は強気であり、これまで世界の景気の牽引役であった中国やインドのあるアジアは「これまでの様には行かない」と考えている経営者が多いことを示しています。
さて、日本は、これまではアジアの好景気の恩恵を受けて、何とかここまで来ましたが、今後、アフリカや南アメリカでビジネスが拡大する事による恩恵に与かれるかと言えば、歴史的にも地理的にも、それはなかなか難しく、これまでの様な他力本願も効かなくなってきそうです。
読者の皆様の中には、今、中国語の勉強をなさっていらっしゃる方も多いと思いますが、それは「既に遅きに失した感これあり」で、 次はポルトガル語かスペイン語、もしくは、私の習ったアラビア語!?
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “世界のビジネス バロメーター”
ベルドン にコメントする コメントをキャンセル
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経営者の予測と・・
国際金融不安は一致しない・・
各々別々に・・生きているのだろうか・・?
少なくとも・・大学では・・第一と第二外国語と分けず・・同水準で二か国・・