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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2010/11/17 05:31  | 昨日の出来事から |  コメント(1)

11月のRBA議事録から


おはようございます。

昨日、今月2日に開かれたRBA理事会で予想外の政策金利を引き上げに至った議事録が公開されました。 以下は、その主な内容です。

(1)事前に政策金利の引き上げを織り込んで既に市場金利が0.2%以上上昇しており、政策金利がこれに追随した形になった。
(2)政治家は、市中金利の先回り的な金利の引き上げを批判するが、RBAとしても、住宅価格の今後の見通しからして、政策金利を引き上げることが妥当と判断した(住宅バブルに対する警戒感)。
(3)足元のインフレ率は落ち着く方向にあるが、その一方で、将来の展望として(豪の最大の貿易相手国である)中国のインフレの鎮静化の兆しが全く見えない。
(4)ある理事は「これまでの中期的なインフレ率から今後のインフレ率の見通しをした際、現在の景気とインフレが更に進むリスクとのバランスを考えた際、緩やかな金融引き締めスタンスを取ることが賢明である」と指摘しています。
(5)また、これまでの一連の政策金利の引き上げで、1983年以来の豪ドルの変動相場制高で、最も豪ドル高になっており、今後は、豪ドル高がインフレの進行を抑制するであろう。

今、オーストラリアでは、 RBAの金融政策を巡って議論が起こっています。 特に、大手主要銀行の収益が大幅な増収総益を記録しており、野党の政治家は「政策金利の引き上げに乗じて、市中銀行が貸し出し金利を大幅に引き上げて儲け過ぎである。 しかも政権与党はこれを見過ごしている!」と現政権への批判を強めています。 これに対し、ジュリア ギラード首相は「金融機関の市場競争を更に促進させて効率化する事によって、銀行が大儲けしすぎないようにしなければいけない」と防戦を強いられています。

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One comment on “11月のRBA議事録から
  1. ぺルドン より
    怖いのは・・

    一夜で来る・・特異点・・・

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