2019/11/26 06:01 | 昨日の出来事から | コメント(0)
強気に転じ始めた投資家?!
先週号の英誌エコノミストに掲題に関する記事がありましたのでご紹介したいと思います。
この1年、金融市場は強気と弱気の間で揺れ動いてきた。今年の春と夏には、心配性な投資家は国債を積み上げた(大量に買った)。その結果、国債の利回りは急低下した(価格は大きく上昇した)。しかし、ここにきて利回りは上昇に転じてきている。これは、何も投資家のセンチメントが改善しただけではない。
一般的に、安全資産は、景気循環などの金融サイクルに沿って買われ、そして売られて来た。 循環サイクルの典型的な豪ドルは、危機に対して安全とされる円に対して、今、上昇に転じている。同様の事が商品市場において起きている。世界の製造業のバロメーターとされる銅の価格は金に対して買われている。
アメリカの株価は歴史的高値を更新している。しかし、何よりも驚くのは、株価サイクルのパフォーマンスが、下落に対して下値抵抗が強いことである。アメリカのマーケットでは、景気循環をより反映する製造業の株価が、景気後退期に安全資産として買われる電気やガスなどの公共株よりもかなり上昇している。ヨーロッパにおいては、将来のビジネスサイクルに直結している金融関連株が、景気後退期には株価が下落しづらい食料品、飲料品や家庭用品などの消費者関連企業の株よりも上昇している。
投資家は、ここにきてよりリスクの高いものへの投資に関心を抱き始めている。それは、エマージング市場であって、こうした国々の通貨は10月以降、対米ドルに対して買われ始めている。
(今後の展開は如何に?!)
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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