2019/11/15 06:00 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、10月の失業率は5.3%に上昇
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した10月の新規雇用者数は前月比19,000人減少し、失業率も季節調整後で前月の5.2%から0.1%上昇して5.3%となり、3年ぶりに悪い数字となっています。事前の市場関係者の予想は失業率が5.2%と前月比変わらずで、新規雇用者数が15,000人の増加でしたので予想よりも悪い数字となっています。また、労働参加率は前月の66.1%から66%と殆ど変っていません。にもかかわらず雇用が悪化している事に市場では驚きを以て捉えられています。
地域別では、シドニーのあるNSWで顕著に現れ、住宅建築の低迷によって今年1月の3.8%から4.8%に悪化しています。また、メルボルンのあるヴィクトリア州でも年初の4.5%から4.8%に上昇しています。
Westpac のエコノミストJustin Smirk氏は「現在の豪経済の問題は。雇用が失われているのではなくて、雇用創造が遅いことに問題がある」と指摘し、「我々としては、豪の失業率は来年半ばにかけて5.6%まで上昇していくと考えている」と述べています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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