2019/10/30 05:25 | 昨日の出来事から | コメント(0)
フィッチ、豪はAAAで安定的
昨日、大手格付け機関Fitchがオーストラリアに関する経済見通しを発表しました。その主な内容は以下の通りです。
(1) 我々は、オーストラリアの長期格付けをAAAに据え置き、今後の見通しも安定的な見方を維持する。
(2) 現在、オーストラリアの政策金利は0.75%であるが、RBAは現行政策金利を2021年頃まで維持することで豪経済を下支えし、雇用を回復させるであろう。従って量的緩和といった非伝統的な金融政策を取ることはないであろう。
(3) インフレについては、2021年頃までは、彼らの目標とする2~3%を下回り続けるであろう。成長率に関しては、2019年は1.7%に失速するものの2020年には2.3%程度まで回復するであろう。理由は、住宅市場が底打ちし、2020年にかけては更に上昇することが予想されるからである。 また、個人消費も比較的に安定していることが背景にある。
(4) リスクとしては、中国とアメリカの貿易摩擦の影響がある。中国は、オーストラリアに取って輸出の30%を占めており、その影響は非常に大きい。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。