昨日、民間のHIG/HIA(Australian Industry Group / Housing Industry Association：オーストラリア産業グルーム及び住協会)が発表している９月の建築に関する指数は、季節調整後で前月比２ポイント下落して４２．６ポイントでした。この指数は５０ポイントを越えると景況感が楽観的であることを示し、５０ポイントを下回ると悲観的であることを示しています。　

今回の数字は、７月に５年振りに低い数字３９．１ポイントを付けた後、RBAによる政策金利の引き下げと政府による減税政策を受けて８月は５ポイント上昇しましたが、その後は再び下落に転じています。

内訳としては、住宅建築指数が、過去１３か月で最も緩やかな下落となりましたが、それでも引き続き蛍景況感の分かれ目である５０ポイントを下回ったままです。また、商業施設やプラント建築指数は、これまでの過去の平均値を大きく下回っています。その一方で、これまでのRBAの政策金利の引き下げを受けて、住宅建築に関しては、一部改善の兆しが見え始めていますが、まだ全体の景況感を押し上げるまでに至っていません。