2019/10/03 05:40 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、将来的にマイナス金利に?!
昨日、民間のGoldman Sachs’のオーストラリア担当エコノミストAndrew Boak氏が、今後の豪の金利動向に関するリポートを発表しました。その主な内容は以下の通りです。
(1) RBAが現在使っているモデルによれば、今後2~3年の内にRBAが目標とする労働市場における完全雇用とインフレ率2~3%を達成させる為に、1年以内に政策金利を0.5%まで引き下げても達成する事は出来ない。
(2) これを達成する為には、政策金利をマイナス金利まで引き下げる、もしくは、量的緩和(国際の買取り)などの非伝統的な政策を行う必要がある。
(3) RBAのマクロ経済モデルはMARTIN(Macroeconomic Relationships for Targeting Inflation)と呼ばれ、現在のRBAの目標を達成する為には、理論上は政策金利をマイナス1%の引き下げ、その政策を2~3年継続する必要がある。
(4) RBAとしては政策金利をマイナスにすることには抵抗があり、これを回避する為に政策金利を0.25%まで引き下げ、同時に国債の買取りを年間AUD200bn程度行う必要がある。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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