2019/09/11 05:24 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、7月のビジネス コンディションは2ポイント下落
昨日、民間のNAB(National Australia Bank)が発表した7月のビジネス コンディションは前月の3ポイントから2ポイント下落して+1ポイントでした。 この水準は2014年9月以来の低い水準に留まり、将来を占うビジネス信頼感指数も同様に下落しています。
NABのエコノミストKaixin Owyong氏は
(1) 今回の数字では、民間の景気拡大の勢いがなくなってきていることを示し、7月にRBAが政策金利を引き下げても、リバウンドする兆しがないことを示している。
(2) また、鉱山関連を除いた産業の指数はゼロを下回っており、多くのサブ指数では弱含みで推移している(唯一、好調なのは鉱山関連産業だけ)。
これとは別に、この日、UBSが豪の不動産に関するレポートを発表しました。その主な内容は以下の通りです。
(1) 豪の不動産価格は来年にかけて5~10%上昇するであろう。これに伴って住宅ローンも以前の予測であった+10%から15~20%増加するであろう。
(2) また、我々は、RBAが10月にも政策金利0.25%を引き下げると予測しており、不動産価格のリバウンドに対するリスク(住宅価格が下落するリスク)は限定的であろう。
(3) また、2017年8月から2019年7月までに、豪全国の住宅価格は18%下落し、これに合わせて住宅ローンも2017~2019年の間に27%も減少して、国民の過剰債務が緩和されている。更に、金融監督庁とRBAが銀行の貸し出しに関する規制を最近緩和していることも不動産市場の回復を後押ししている。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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