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2019/09/06 05:35  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

RBAは来年5月にかけて政策金利を0.25%まで引き下げる


おはようございます。

昨日、民間のANZのオーストラリ経済担当のヘッド エコノミストDavid Plank氏は、{RBAは政策金利を来年5月まで3回引き下げて現在の1%から0.25%まで引き下げる}との見通しを述べました。その主な内容は以下の通りです。

(1) RBAは豪の失業率の上昇を受けて、来年5月までに現在の1%から0.25%まで引き下げるであろう。その時期は、今年の10月に1回、その後は来年の2月に1回、更に5月に政策金利1回引き下げるであろう。

(2) 背景には、今週発表された豪の2019年第2四半期のGDPが2008年の世界恐慌以来の低い水準にとどまったことがある。特に、消費支出が減少している上に、住宅建築においてマイナス成長が続いていることが豪のGDPの足を大きく引っ張っている。 更に失業率が5.3%と上昇傾向が続いている。

(3) また、2019年の会計年度(2018年第3四半期から2019年第2四半期)のGDPの第4四半期のGDPが+0.5%に留まり。前年同期比で+1.4%の成長に留まっている。

(4) こうした中、米中貿易戦争がエスカレートし、世界経済を益々不透明なものにし、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの地域の経済成長を阻害している。

(5) 我々としては、RBAがQE(中央銀行による債券などの買い取りによって資金供給する事)を排除しない(QEを行う可能性がある)。しかし、このオペレーションを実際に行うに際しては、RBAは相当の準備が必要となるであろう。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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