2019/09/04 05:27 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA,政策金利据え置き
昨日、RBAは定例理事会を開催し、現行政策金利1.0%の据え置きを決定しました。 理事会後のRBA総裁の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) 本日の定例理事会では、現行政策金利1%の据え置きを決定したが、今後、失業率を低下させる為に必要と判断した場合には、更なる政策金利の引き下げもあり得る。
(2) 米中間の貿易とテクノロジーに関する紛争は、世界のビジネスに不透明感を与え、投資や支出を後退させる影響を与えている。
また、この日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2019年第2四半期の経常収支は、5.853bnドルの黒字で、1975年第2四半期以来の高い黒字となりました。事前の市場関係者の予想は1.5bnドルの黒字でしたので予想以上の大幅な黒字となっています。背景には、鉄鉱石の需要が大幅に増えたことと、世界の各地で災害などの影響で供給が混乱し、オーストラリアへの受注が増加した事があります。
更に、この日、民間の住宅リサーチ会社CoreLogicが発表した豪の主要都市の住宅価格は2年振りに上昇に転じました。シドニーでは前月比+1.6%と最も高く、次いでメルボルンの+1.4%、キャンベラの+0.8%、ホバート+0.5%、ブリスベンとアデレートが+0.2%と軒並み上昇しています(下落したのではダーウィンの-0。2%のみ)。
全国的には8月の住宅価格は+0.8%で2017年10月以来、初めて上昇に転じています。CoreLogic のAustralian research のヘッドTim Lawless氏は「国全体で上昇に転じ、しかも価格上昇が加速している事は、豪の不動産市場に取って非常に前向きなサインである」と述べています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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